ツールド熊野観戦
平日ながらお休みをもらって、昨日から始まったツールド熊野UCI2.2の観戦に出掛ける。
今日の赤木川ステージのみの観戦。
朝の4時ころに出発して、高速道路の一部通行止めがあったが、予定より30分遅れくらいで新宮市に到着。
スタートまで時間があるので、まずは自身の朝練で道の駅から那智の滝までの8.0㎞くらいを登っておく。
登りらしいのは、5.0㎞くらいかな。さほど勾配はきつくない。
良くペダリングのきっかけが掴み易い感じがあって、脚の調子は悪くないのを感じたが、心拍がきつくて踏み続けられなかった。
昨夜の寝不足のせいか?
ひと汗かいて早々に下山して、レースのパレードスタートである新宮駅に向かう。
今回は、急遽シェルボ奈良のサポーターに入会することで、事前に告知のあったチームカーの助手席に同乗して、レースに帯同する機会を得ることが出来た。
勿論、今回チームカーのハンドルを握る小渡監督の好意によるものです。
こんな機会は滅多にないので、これはプライスレスだと参加せてもらった。
国内ではチームカーを連ねるレースは、熊野・おきなわ・北海道・TOJくらいか。
JBCF熊野3daysには、BREZZAは参加しないことになったので、かえって遊びに来るチャンスを得ることが出来た。
チームカーには小渡監督の他に、元BREZZAの内藤君がメカニックとして同乗しているので、いづれも知り合いだけに気兼ねなく車内からの観戦を楽しめる。
通常なら定点での観戦となるところ、チームカーからの観戦だとレース中の選手の流れや展開がリアルタイムに見聞きできる。
昨日のT.Tでの結果により、チーム順位が6番目ということで、車列も6番手とわりと前で集団を眺めることができた。
今後に生きる経験ではないが、この位置に居なければ知らずに終わっただろうレースの裏側を垣間見ることは、ロードレースファンとしてはより面白味が増したと言えるだろう。
チームカーの役割としては、選手のサポートに尽きる。
通常は決められた順で車列を組み、常時ONのコミッセールからの一方的な無線を聴くことでレースの状況を推測する。
自チームの選手が補給を求めて集団後方に下がってアピールすると、COM1(時にはCOM2)が即座に無線でチームカーに集団後方まで上がってくるように指示が出る。チーム名を聞いた瞬間に猛ダッシュでチームカーが発進。選手に補給を終えればまた元の車列に戻るという寸法だ。
また、落車等により集団から遅れた選手は車列をぬって戻ってくるので、チームカーで引き上げることが出来ればかなり負担が減る。
あまり露骨に行えないようだが、チームによっては集団まで引っ張りきるところも・・・。
COM2が車列への出入りをコントロールしているが、アンカーなどはチームカーの位置に付いてか何度も車を寄せて交渉していた模様。展開によりチームカーを上げることについてはCOMから指示が出る訳ではないので、直接の交渉によるらしい。
何度も集団落車があったが、幸いシェルボ奈良の選手は巻き込まれなかったので、バイクトラブルによるメカニックサポートの機会は無し。
一度だけ大きな落車時に誰が転んだか不明だったので、メカの内藤君がホイール前後持って飛び出していった。その他チームも勿論のこと。
ニュートラルサポートとして、MAVICカーが2台、シマノカーが2台、MAVICモトが2台 集団に追随していた。ニュートラルサポートカーの位置も決められているが、展開によってCOM1からの支持で上げ下げしているようだ。
アテンダント資格の講習の場での内容が実地に体感できた。
赤木川ステージのコースは決して道路が広くは無いが(と言うより滅茶苦茶狭い箇所もある)、チームカーはジェットコースター並みにとばすこと。
車列間もあまり開けないこと。そこにはサポートとしての意味がある。しかし何度か追突するんじゃないかと冷や汗だったのも事実だ。
スバルのアイサイト等がONであれば、衝突回避ブレーキがかかりまくるだろうからまったく使えない。
なかなか素人が運転できる状況ではない。チームUKYOのハンドリングが神がかっていたかかは不明だ。
加減速が激しいので、下向いてスマホ見てたりすると車酔いの危険が。
レースの展開はこちらに記述しないが、あっという間に3時間ちょっとのレースが終了した。自身がもし走っていれば、滅茶苦茶に厳しいコースなので長く感じるだろうが。このクラスの選手はやはり、自分たちとは実力が雲泥の差だな。
貴重な経験をさせてもらって、ありがとうございます。